JavaIDEのこれから

Eclipse3.1の正式版が出たようで、ダウンロードできない、っていう書込みが目に付きます。
LanguagePackはいつでるの?とか。
で、ステキ機能がイカスっていう書き込みは見当たりません。
Eclipseはその性格上、プレーンな機能を提供するだけなので、ステキ機能は搭載されないんですね。
ステキ機能はプラグインとして別に提供されます。


これが、マーケティングとしてはマイナスに働くと思うんですよ。
NetBeansの場合は、4.0→4.1→4.2と、派手な機能がゴンゴン搭載されていってます。
ところが、Eclipseの場合は、バージョンアップしても地味に変わるだけ。
さらに、それまで使ってたプラグインは、新しいバージョンに対応するまでしばらくおあずけ。
つまり、Eclipseって、バージョンアップしたときのメリットが、マーケティング的に非常に弱いと思うんですね。


NetBeansは、まぁ、プラグインをドンドンバンドルしていけば、なんかバージョンアップして高機能になったように見せれるわけです。
Eclipseの場合、ステキ機能がプラグインとして用意されたり、プラグインにステキ機能が搭載されたりしても、それは、+αの部分が変わるだけで、Eclipseの印象へはあまり貢献しないと思います。
ぼくのこの文章を読んでいるような人は、最新のプラグインの存在とそのよさを追っかけれると思うんですが、そうではない人の多くにとって、Eclipse本体を追いかけるのがやっとで、プラグインのバージョンアップまでは追えないんですね。新しいプラグインなんかは存在を知られること自体が少ないと思います。
Eclipseというだけで雑誌や書籍が売れる時期は過ぎていると思うので、WTPも状況として不利です。


NetBeansEJB3対応を見ると、MSのように決め事+ツールを新仕様として出すような姿勢もSunに見えます。
今までは、コードを書くこと前提で補助的にツールがあったわけですが、ツール=仕様のように変わっていきそうです。
来年から再来年にかけて、IDEのシェアが大きく動きそうな気がします。さすがに今年はまだ目に見えた動きは出ないでしょうけど。で、それに伴って、Eclipseマーケティングしやすく変わっていくでしょうね。この文章を見てる人にとっては、好ましくない変化かもしれません。
でまた、そういう動きはMSのツールにも影響を与えるので、ごちゃごちゃといろいろな出来事が起こるのでしょう。例えばBorland・・・。