NetBeans PlatformでJavaデスクトップアプリがクルーーー!

NetBeansPlatformのサンプルを見ながら
「こんなことが手軽にできるんかぁ〜」
と軽く感動したりしてたんだけど、なんか、いろいろ見てくうちに、なんかこういうの前にも見たことがある気がしてきた。
EclipseRPCっていうオチじゃなくね。
もっとむかし。


MFCで昔からできてたことじゃね〜の?


そう、ツールバーカスタマイズとかウィンドウ管理とか、MFCでとうの昔からできてきてたことなんだ。
もちろん10年分の機能の差はあるけど、MFCで昔からツールバーやウィンドウの管理はできてた。
Doc/Viewアーキテクチャなんてものもあった。


そのことを考えると、Javaでデスクトップアプリケーションができないというのは、結局MFC相当のアプリケーションフレームワークがなかったからじゃないかと思えてくる。
つまり、Javaの標準APIというのは、Win32API相当の部品の集まりであって、MFCのようなアプリケーションフレームワークではなかったということだ。
いくら部品それぞれの質が高かったとしても、アプリケーションをとりまとめる仕組みがなければそれなりの手間がかかってしまう。部品がオブジェクト指向としてキレイというのは、最後の一押しにはなるけど根本的な生産性をあげるものではない。
それは、Delphi/C++Builderにも当てはまってたのじゃないかと思う。ライブラリはMFCとは比較にならないキレイなものだったけど、ドキュメントとウィンドウを結びつけて管理するようなアプリケーションフレームワークの仕組みはなかった。


そうすると、逆に、NetBeans Platformが広まればJavaのデスクトップアプリケーションも増えてくるんじゃないかと思う。EclipseRCPでもいいけど。書籍もでてるし。


ひとつ、EclipseRCPは、DLLが必要なJavaフレームワークであるというのがひっかかる。これは「Microsoft謹製ではないBorlandツール」と同じような、ある種の抵抗感がある。実際の開発や配布やセットアップ、利用に与える影響とは関係なく。
NetBeans PlatformがSwingベースということに安心感を覚えるJava技術者は多いんじゃないかと思う。
SWTに速度的なメリットがなくなってしまったし。
できることはだいたい一緒という印象。
EclipseRCPはEMFとGEFが魅力。


ただ、NetBeans系とEclipse系が同じ土俵で比較できるようになるにはあと1年半くらい必要なんじゃないかと思う。再来年度の4月には雑誌にNetBeansJava入門の記事の方が増えるんじゃないかな、と。Eclipseの1/3くらいのシェアで。


ところで、ぼくの「NetBeansいいよ〜」っていう意見を読むときに注意しておいて欲しいのは、対象が「平均的な技術者/開発組織」ってことです。最先端を追っかけて最適な技術を利用できるような人はEclipse/EclipseRCP使ってください。おそらくその人達をNetBeansの方が満足させることは無いと思います。