「ロジカルシンキング」というキーワードで語られている内容は、結局のところサッカーで言うなら「シュートはゴールの枠に蹴りましょう」という感じです。
シュートがゴールとして決まるためには、枠の中に入っていることが必要です。で、みんな「なるほどねぇ〜」と思っているわけですね。実のところ、シュートをゴールの枠に蹴ることが難しいんです。
それに、いくらシュートをゴールの枠に蹴ったところで、ぼくが蹴ったような軟弱なシュートだと簡単に止められてしまいます。
やっぱり、なにかの問題を解決させるには、ぼくがなんらかの力を鍛えないと、ぜんぜんだめです。
ロジカルシンキングを実践できる人は、結局のところ、元からロジカルシンキングの素養があったひとだといえるかもしれません。
ということで、論理的な思考力を鍛えるためには、やっぱりトレーニングしかないのです。
で、そのトレーニングのための本
- 作者: 野矢茂樹
- 出版社/メーカー: 産業図書
- 発売日: 2001/05/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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どの接続詞をつかうべきかという問題も多いので、日本語の勉強にもなります。
よく、某匿名巨大掲示板で、「プログラムを始めたいのですが、なんの言語から始めるのがいいですか?」という質問に「日本語」と答えてあるのですが、その、プログラムに必須の日本語のための本です。
というか、接続詞をうまく使うために必要なのは論理的思考力で、論理的思考力があれば日本語もうまく書けるしプログラムも書けるようになる、ということなので、日本語を勉強したらプログラムも書けるというのはちょっとずれてるんですけどね。
論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)という似たような本があるけど、こちらはちょっと読みにくいというか、この本を一般向けに読みやすく書き換えたのが101題のほうです。
ちなみに、おとといとりあげた無限論の教室と同じ著者です。
ところで問題。
「このエントリーは論理的か?」