区体論が完成すると、オブジェクト指向でモノを扱えるようになる

区体論ってのは、ここの人が提唱してる数学の理論です。
現代数学における問題と困難(集合論)


ようするに、何をしようとしてるかというと、集合論ではモノの集合が扱えないので、モノの集合が扱える集合論を区体論として構築しようとしてるのです。
オブジェクト指向でモノが扱えないというのは、オブジェクト指向が理論的な基礎としてる集合論でモノの集合が扱えないことに由来するわけなのです。
なので、モノが扱えるオブジェクト指向を作ろうとすると、この区体論が可能であることが前提になるのです。


区体論の評価としては、いろいろググッてもらうとして、なんだか、批判してる人はやりすぎかなと思うのです。
批判している人の中には、ゲーデル不完全性定理を使って批判してる人もいるんですけど、ゲーデル不完全性定理を使っての批判というのは、計算可能ではないといってるだけなんですよね。
計算不可能だからトンデモだというのは、どうかなと思うわけです。


おそらく、区体論が成り立つとすると、計算不可能だけど決定論的な理論になると思います。
まあ、そういう意味では、現在の数学の枠の中では成り立たないわけですが。
だから、この人のいう「現代数学の問題と困難」というのは、「現代数学が計算可能なものしか扱えない」ということになるんじゃないかと思うのです。


区体論が計算不可能なものになるとすると、モノが扱えるオブジェクト指向を構築したときには、そのオブジェクト指向も計算不可能なものになるので、あんまりソフトウェア開発を幸せにはしないと思います。