夢をかなえる勉強法

まずはこれ。基本的には受験勉強の本。でも、普通に読書法とか考え方の本としても、悪くない感じ。

夢をかなえる勉強法

夢をかなえる勉強法

「試験の1週間前には本番の日と同じリズムの生活をしろ」とか試験対策用のこともたくさん書いてあるんだけど、普通の勉強にもやっぱりあてはまる。
「ゴールを想定しろ」みたいなことも書いてあるけど、「成功した自分を思い浮かべて気持ちよくなればおっけー」みたいな精神論じゃなくて、ゴールまでの道のりの全体像を把握しろという感じ。この本は「全体像を把握しろ」っていうことが勉強においては主題のような感じ。「勉強するときは目次をコピーしておけ」っていうのとかも。
本の選び方も、
 1.読みやすい本
 2.ちゃんとした本
 3.古典や名著
の3冊読めと。まず読みやすい本で全体を把握した上で、一冊まともな本を選んで、さらに「良い」と言われている本を難しいかもしれないけど置いておけと。


で、これは、ぼくの考え方と同じで、新しいことを勉強するときは
 1.簡単に全体像が書いてある本
 2.ちゃんと書いてある本
 3.リファレンス的な本
の3冊を買うようにしているし、本を薦めるときはそういう構成になるようにしてる。
あと、逆に、解説文を書くときには、まず全体像を把握できるようにしておいて、詳細を書いていく。
だから、「創るJava」は、サンプルがあって解説という流れになってます。サンプル動かしてやることを把握させておいて、解説。なにをやるものか目的もわからないのに解説を先にやっても理解の手がかりもないわけで。


仕事でも、新しい仕事をやるときに最初にたくさん資料を渡されたりするのですが、「全体像がわかるのはどれですか?」と聞くようにしてます。で、ほとんどの場合、全体像がわかるものがない。そういうのは必ず失敗するんで、そういったことを説明して納得してもらった上で「じゃあ全体像がわかるものを作ってください。話はそれカラダ」みたいなことをいうわけです。
一回、「システムが大きすぎて全体像がわかるものなどない」と言われたことがあって、それは納期があと1ヶ月後とかの仕上げの細かい作業に2週間くらいのお手伝いで行ったんだけど、その後3年間くらい火を噴き続けてたらしい。


本の内容に戻って、あとひとつ「10年後のことなんか考えるな」ってことも書いてあって、ぼくも先のことなんかなんも考えてなくて、弟に「そんな考えなしにやってたらダメだ」とか言われるんですけど、3ヵ月後にどんな仕事やってるかもわかんないのに、10年後なんか考えれないんですよねぇ。ということで、この本のおかげで10年後はやっぱり考えなくていいんだ、ということになりました。
会社員としてやってるかもしれないし、そのまま個人でやってるかもしれないし、経営者になってるかもしれない。福岡にいるかもしれないし、東京にいるかもしれないし、アメリカにいるかもしれない。まあ考えても仕方ないかなと思ってます。
今間違ったレールに乗ってる感じでもないし。


ということで、要するに自分の考えにアリバイを作ってもらうための本でした。