フィルタ特性みるにはインパルス波

で、フィルタの特性を見るのにチャープ信号を使ったのですが、実際にはインパルス波を使います。
インパルス波というのは、理論的には長さ0、強さ無限大の信号なのですが、現実的にはそんなの無理です。データを作るときには、1つのデータだけ1にしてほかを0にするという感じになります。

        //処理対象データの作成
        double data[] = new double[100];
        data[50] = 1;

なんでインパルス波がいいかというと、不思議なことにインパルス波はすべての周波数成分を同じだけ含むという特性があるからです。
こんな感じになります。


なので、フィルタ特性がきれいにみることができます。
ローパスフィルタをかけるとこんな感じ。


ハイパスフィルタだとこんな感じ。


このとき、インパルス波を入れたときの波形をインパルス応答といいます。FIRは有限インパルス応答の略で、インパルス応答が有限になるフィルタのことです。