素人が楽器を練習するときに考慮すること

楽器を練習するとき、プロを目指すのであれば、時間は有効に使わないといけない。効果的な練習をする必要がある。

楽器も大切に扱わないといけない。プロであれば、楽器のコンディションは重要だし、人前で演奏するのなら楽器がきれいな状態であることも大切になる。使い込んだ状態というのはいいけど、きたないというのはよくない。
もちろん、ギターみたいな弦楽器であれば、チューニングは正確にしておく必要があるし、弾かないときは弦を緩めておかないとネックが曲がってしまう。弦も頻繁に張り替える必要がある。
楽器にとって埃はよくないので、ケースにしまっておいたほうがいい。


つまり、エレキギターなら、弾く前にアンプの準備をして、ケースから出しチューニングをする。そして弾き始める前に指ならしのウォーミングアップをして、メトロノームにあわせて基礎練習をして曲の練習に入る。弾き終わったら弦を緩め、布で楽器を拭いて、ケースにしまう。
これを毎回やるのはハードルが高く、楽器をひくことの敷居を高くして、いざ弾こうというときに二の足を踏んでしまう。
弾こうかな、と思って、準備や片付けのことを考えると、やっぱいいやと思ってしまう。


素人が楽器を弾くのは、楽器を弾くのが目的だと思う。素人ってのは、とりあえずここでは、プロになるつもりはない人、お金をとるライブで演奏する予定のない人、ってことにしておきます。
プロのように、メシを食うことや有名になること、その手段として楽器を弾くということはない。まあ、コミュニケーションのきっかけのために楽器というのは、あるかもしれないけど。
とにかく言えることは、素人の場合は、基本的に時間制限がない。この日までにこの曲を、と、一方的に与えられて、しかもクオリティ高く演奏できないといけないということはない。
そして、モチベーションも薄い。


なので、素人として楽器をやるときに一番大事なことは、モチベーションをいかに維持できるか、もっというと、モチベーションなんかなくても、なんとなくだらだら弾けるのが大切。
そうすると、大切なのは、なんとなく弾きたいというときになんとなく弾ける状態にしておくこと。
弾くときにまずチューニングから、というのはもってのほか。絶対にそれが原因で弾かなくなる。
「ギター弾きたいんだけど、チューニングがめんどいんだよね」
とか言うなら、ネックなんか少々曲がってもいいから、弦を張りっぱなしにしておいたほうがいい。
きれいな状態でまったく弾かれないまましまわれているよりも、毎日弾かれて数年したらネックが曲がっちゃった、というほうがいい。
そういう意味では、ケースにいれることもあまりお勧めしない。ケースに入れる代わりに、毎日弾いたほうがいい。


要するにアレです。
楽器の教本とかには、プロとかセミプロみたいな人むけのことが書いてあるんだけど、そんなことをやってたらめんどさくてやる気なくすので、素人としてやるなら、いかに毎日気軽に弾けるかを考えたほうがいいってことです。
「こまけぇことはいいんだよ」です。


追記:毎日弾くなら、毎回緩める方がダメージが高いらしい。長時間弾かないなら緩めると。けど、やっぱ思い出したときに思い出したように弾けるようにしたいので、長時間弾かないとしても弦は張りっぱなしがいいな、と思います。


追記2:ギターは弾いたあとでちゃんと拭くと弦がさびにくいようですよ。