はてなやmixi、ついったのIDで郵便が届く時代がきっとくる

昨年末、mixiが年賀状サービスを始めた。
そのときによく目にしたのが、自筆の年賀状を送りたいという要望だ。mixiのサービスでは、デザインを選んで、ひとことふたこと言葉を入力すれば、その年賀状が届いていた。けど、せめてひとことくらいは自筆で書きたいということが多かったのだと思う。


ここで、自筆の郵便をマイミクに届けるサービスをmixiが行う場合には、mixiあてに年賀状を送ってもらって、その年賀状にmixi側で実際に住所を貼り付けて送付するということが必要になる。
そうするとまず問題になるのが、郵便代だ。郵便をmixiまで送る分、そしてmixiから郵便を送る分の郵便代が必要になる。さらには、mixi側での手数料も必要かもしれない。
これを解決するために、mixiと郵便局が連携して、mixi年賀状は郵便局側で処理をしてしまえばいい。
そうすると、住所に「mixi id:xxxx」などと書いて、名前にmixi名を書いておけばそのまま届くようにできる。


こういうことを実現するシステムを郵便局が構築したとき、対象とするネットサービスをmixiに限定する必要はない。はてなTwitterなど、さまざまなサービスに対して同じようなことが実現できるようにするといい。
最近は年賀状が減っているということだけど、メールで済んでしまうことに加えて、年賀状を送りたい相手の住所を知らないことや、そもそも住所を聞きにくいことも理由になっていると思う。
ネット上で知り合った本名も知らない人に年賀状を送りたいとしても、名前を聞くのもはばかられるのに住所など聞けるはずもない。
そうしたとき、サービス名とそのIDで年賀状が遅れれば、年賀状が送りやすくなる。
なんなら、「xxx小学校3年5組 出席番号3番 きしだ なおき様」で年賀状を送れるようにするとなおいい。
こうなれば、対象となる郵便物を年賀状に限定する必要もない。
郵便番号も拡張されて、「〒995-0013-36587659 nowokay様」ではてなのid:nowokayに郵便物が届くとかになるかもしれない。


もちろん、このような国家レベルのシステムを構築するのは単純ではない。
まず、mixiでみつけた知らない人に無条件で郵便物を送れるというようなことを避けるために、マイミク限定かつ期間限定の配送用IDを発行したほうがいいと思う。単純にIDだけわかれば郵便物が送れるというのはよろしくない。
サービスのIDと住所の結びつけの情報をどのように登録してだれが管理するかというのも問題になる。
一旦郵便物をそのサービス提供元に送って、そこで実住所を貼ってもらって郵便局に戻すというのが現実的かもしれない。
でも、結局、mixiはてなでそのような作業をする部門をもつのではなく、どこか専門の業者にお願いすることになるのだろう。そのような業者は多く必要ないし、結局郵便局が「専門の業者」になるということも少なくないだろう。
結局、IDと住所の結びつけ情報をどこかが集約して持つことになってしまう。
届いた郵便物の管理も大切で、マンションのポストをあさくってmixiのIDを調べようとする人もでてきたりするかもしれない。


実際に運用にもっていくためには問題がいろいろ考えれるだろうけど、郵便局は郵便物を多くしたいし、ユーザーはサービスのIDで郵便物を届けたい。そしてSNS業者はそのサービス内でのユーザーの結びつけを強くするために、郵便物での交流もさかんに行えるようにさせたい。
このような要望を持つ人が多くなれば、そのうち実現をしていくのだろうと思う。郵便局ではなくヤマトやら佐川やらが実現するかもしれない。
そうなったとき、いまよりもっと「実名かハンドルか」という境はなくなっていく。