クラウドという言葉がわけわからないので、分類してみた

クラウドという言葉、わけわかりません。
で、その理由がわかってきました。
なんでクラウドっていう言葉がわけわからないかというと、ひとつはクラウドという言葉が指すものがたくさんあるからです。全体を包括するような、具体的なものを表さないコンセプトとしてのクラウドのほかに、簡単にあげれるもので少なくとも5つの意味で使われています。


まず最初はサーバーの形態としてのクラウドです。
サーバーが「たくさん」と言える量あって、どのサーバーでどのプロセスを動かすか決まってなくて、どれか壊れてもデータが失われず自動的に処理が引き継がれ、追加も簡単にできる、とだいたいこんな特性を持つサーバー構成です。
ここが基本になります。以降、クラウド型サーバーとします。


そして、そのクラウド型サーバーを利用者に提供する形態としてIaaS、PaaS、SaaSがありますが、それぞれがクラウドと呼ばれることがあります。


IaaSはAmazon EC2に代表される、仮想マシンによるサーバーホスティングです。クラウドではないサーバーホスティングとの違いは、ブラウザからの設定で簡単にサーバーを増減でき、1時間とか短い時間単位で使うことができるところです。
プライベートクラウドという場合は、これを指すことが多いようです。つまり仮想マシンによる社内サーバーホスティングのことをプライベートクラウドと呼ぶみたいです。


PaaSはGoogle App Engineのように、プログラムを動かすプラットフォームとしてのサーバーホスティングです。クラウドじゃない場合のプラットフォームホスティングとの違いは、負荷が増えたときに自動的にスケールするということと、従量課金であるということです。アプリケーションサーバーグリッドやデータベースグリッドによるホスティング、というと過去の単語とつながるのかも。


で、まあ、IaaSやPaaSはクラウドじゃないものとクラウドとの差がそれなりにあるのでいいのですが、問題はSaaSです。
SaaSは、クラウド型サーバー上で構築されたWebアプリケーションを提供する形態で、Google Appsがあげられます。多くの話題で、クラウドというとSaaSを指すようです。
これには理由があって、通常の利用者として導入を考えているクラウドサービスで一番多いものがSaaSと考えられるからです。


で、じゃあクラウドじゃないSaaSクラウドSaaSの違いって何があるのかっていうと、クラウドのほうが落ちにくいんじゃね?ってことくらいしかないんですよね。
使ってるWebサービスのサーバーがクラウド型の構成かそうじゃないかなんて、使ってる側には関係ないしわからないです。
その結果、クラウドという文脈で、ASPのときから言われてた内容が語られて、何が違うの?ということにもなっています。いままでASPとついていたサービスを単にクラウドと言いなおしたようなものも出てきています。


そしてさらには、ネット上のサービスを複数使うこと、ネット上に複数展開するサービス群がクラウドということにもなっています。これがぼくが挙げる最後の意味です。


ということでクラウドという言葉の使われ方として
・具体的なものを表さないコンセプト
・サーバーの形態
クラウド型サーバーを使ったIaaS
クラウド型サーバーを使ったPaaS
クラウド型サーバーを使ったSaaSのはずだったけど、単にWeb上のサービス
・ネット上のサービスぜんぶひっくるめたもの
という6つの意味があげられます。
これでは、混乱してわけわかんなくて当然な感じがします。


※追記「単なるマーケティング用語」という使い方は、まだ実際に見てないので入れてないのですが、もうどっかでそういう使い方されてるのかもしれません。
※追記(3/5 12:07)
コメントに書いてもらったものをリンクとして貼っておきます。
Cloud Computing | CSRC
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