ここんところ、SIという業態はもうダメという話になってます。
で、エンタープライズ(=企業向けシステム)というのは、SIという業態で開発されるので、エンタープライズ=SIという前提で、企業向けシステムは面白くないという話になっています。
そこから、企業向けアプリは面白くないからサービスを作りましょう、という流れになって、GREEやDeNAなどに人材が流れてます。
実際は、サービスや企業向けというアプリケーションの種類と、SIや内製、パッケージという構築側の業態は独立なので、別に語るべきです。
たとえば、このインタビューを見ると、ゲーム業界もSI化していて、面白くなくなっていそうなことが伺えます。
稲船敬二氏は,何を思い,何を考え,何を目指してカプコンを辞めていくのか。渦中の氏に直撃インタビュー
また、GREEやDeNAが提供するゲームは急激に大規模化していて、おそらくSI形態での開発が増えていくことになるのではないかと思います。ほかのサービスもどんどん高度化・大規模化してきています。サービスの構築をSI形態で行うことも増えていくと思います。
一方で、クラウドやNoSQL、スマートフォン、HTML5など、いままで未成熟さから企業向けシステムに取り入れられなかった技術が、どんどん取り入れられるようになると思います。
たとえば、今年はタブレットの1/4を企業が購入するという予測があります。これはアメリカでの予測なので、日本では来年あたりからこのような状況になるのだと思います。
2011年はタブレット市場の25%を企業での購入が占める見込み――Deloitteの予測
企業向けシステムの開発自体は、サービスの開発と負けず劣らず面白いものなので、次のような条件がそろっていったら、人材のエンタープライズ回帰も起こり始めるんじゃないでしょうか。
・サービスが成長、大規模化してバックグラウンドは普通に企業システムに
・サービスも大規模化して開発がSIっぽく
・クラウドやスマートフォンの成熟して企業に取り入れられはじめる
・SI壊滅して新しい会社の入る余地が大きくなる
・サービスでやることなくなって飽きる
・Javaっていいよね