※2012/7/12 21:58 追記 新しいSONY Readerについてはこちらを
ソニーの電子書籍端末2代目SONY Reader PRS-T1を買った - きしだのはてな
なんか、ヨドバシカメラで実物を見て以来、とても電子書籍リーダーほしくなって、PDF化して捨てれるものはどんくらいあるだろうかと家の本棚を見回すに、かなりの量が減って部屋が広くなりそうだとわかって、まだスキャナやら裁断機もないのに、SONYのReader買ってしまいました。5インチと6インチのものがありますが、買ったのは6インチのものです。
ソニー(SONY) 電子書籍 Reader TouchEdition 6インチ(ブラック) PRS-650-B
- 出版社/メーカー: Sony
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というか、このレビューが詳しすぎて、すでに持ってる人も一読の価値があるw
電子ペーパーは見やすい
パネルはE InkのパネルでKindle3と同じものらしいので、たぶんKindle3と同じ見やすさです。
見ても目がつかれなくて、とてもいいです。
まあ、電子ペーパーなので表示は遅いし、ページ切り替えのときに暗転はあるけど、そんなもんと思えば、まあがまんできます。
発光しないから暗いところでは見れないわけですが、発光してほしくないから電子ペーパーにしたので問題なしです。
B5版(オライリーの本)くらいまでなら読める
ディスプレイの大きさは600x800ですが、ページ情報などが表示されているので、実際の本の表示領域は584x754のようです。
もともとサンプルで入ってる「悪人」のように、SONY Readerで読むことが前提になっているような本は読みやすいです。
スキャンしたものでも文庫本や新書はよみやすいです。A5版(教科書とかのサイズ)のもあまり困らない感じ。
B5版(オライリーの普通のサイズ)はちょっときつい感じだけど、画面を横向きにすると大丈夫。A4版(WEB+DB PRESSとかのサイズ)になると、それでも字が小さすぎるかもしれません。
ただ、画面を横向きにすると上下2分割になるのですが、フリックは左で戻る・右で進むというふうにしかなっていないので、ページごとに飛ばすとかはできないです。場合によってはボタンも感覚とは逆になります。感覚的な操作とは言い難い。
あと、4分割して拡大表示するモードがあるのですが、送り順が
1 | 3 |
2 | 4 |
か
2 | 1 |
4 | 3 |
かどちらかという、縦書きの本でも横書きの本でもうれしくない順番になっていて、いったい誰が得をするのかナゾです。
フリックも左右しか効かず、しかも横書きの本だと右方向が進む、左方向が戻るなので、感覚な操作はできません。なぜフリックの方向に移動しないのか・・・。
4分割モードは使い物になりそうにないです。これが使い物になるなら、A4サイズの本でも読めると思うのに。
(追記:2段組の本を読むのに便利だった 2012/8/30)
通信機能は非搭載なので転送はUSB経由
3GもWifiもないです・・・
たぶん、通信ほしければKDDIのこれにしろってことだと思います。
http://www.au.kddi.com/seihin/ichiran/digitallife/biblio_leaf/index.html
中身はSONYのReaderと同等なんじゃないかと思います。
なので、ファイルはUSB接続で転送するかSDカード経由で持っていくことになります。それ自体は問題ないのですが、USB接続中は本体の操作ができないのと、USB抜いたときにすごく時間がかかるのは困り者です。単なるUSB電源につないで充電するだけのときは本体つかえますけど。
専用ソフトは、本体同様使いにくいです。あと、Windows版しかありません。USBディスクとして見えるはずなので、Macでもデータを送り込むことはできると思いますが。
タッチパネル便利。手書きメモがホワイトボード代わりに便利
本のマーカーとかがひきやすいしメモも書けます。あと、Kindleに比べればキーボードがない分、サイズが小さくなってるのもいいです。
何より、手書きメモが便利。
電子書籍リーダーって、本読んでないときは無用のものなのですが、手書きメモがホワイトボード代わりに使えます。
ただ、一定時間たつとスリープモードになって、なにか写真が表示されてしまうので、不便です。写真表示するくらいなら設定で表示を残すようにできればいいのに。まあ、スリープに入るまでの時間は比較的長いので、手元で使う分には問題ないですが。
ファイル形式は独自のXMLになっていますが、描画部分はSVGなので、少し加工すればSVGファイルとして扱えると思います。そのままFirefoxにドラッグドロップすると、上部が少しだけ表示されてました。
単純に電子ペーパーのホワイトボードがほしければ、こっちのほうがいいですね。
- 出版社/メーカー: キングジム(KINGJIM)
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電子書籍ストアの品揃えはまだまだ
専用の書籍販売サイトとしてReader Storeというのがあるのですけど、田舎で雑貨屋のついでにやってる本屋のごとく、無難でしょうもない本しか置いてないという感じ。
哲学や心理学の分類には加藤諦三とかコンビニに売ってそうな本しかないし、数学の本とかは入りそうな分類すらないので、個人的にはあまり利用することはなさそう。サンデル先生の本はあったけど。
つまり、ハードはいいけどソフトはひどい
いろいろ書いたように、操作性は結構ひどいです。
ほかにもブックマークに名前がつけれないのでなんのことかわかんないとか、どうしてこうなったと言いたくなるユーザーインタフェースが満載です。
電子ペーパーやタッチ入力、筐体サイズや重さ、質感はいいのだけど。
結論
主に文庫本を読むのであれば、問題ないと思います。その場合は5型が、SDカードはないようですがかなり小さくて軽くていいです。
SONY(ソニー)電子書籍リーダー Pocket Edition/5型 ブルー PRS-350-L
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とくに、Reader Storeに読みたい本がそれなりにあるなら、結構いいと思います。
サンプルとして入ってる「悪人」は文庫本で読んだのだけど、面白いので読むといいと思います。
あと、こういうサイトもあるので、青空文庫を読むための端末としては、とてもいいと思います。
青空文庫 for Reader - 達人出版会
なんかページ送りの向きが逆ですが・・・
公式で配布してる本は、そっちからダウンロードしたほうがいいかも
http://ebookstore.sony.jp/stc/special/100titles/
自分でPDF化したB5版の技術書とかを読むなら、そういった人は基本的にターゲットから外れているので、いますぐ電子ペーパーで手書き入力ができる書籍リーダーがほしい人以外は、少し待つか別の端末を買ったほうがいいです。
電子ペーパーじゃなくていいなら、iPad2とかAndroidのタブレットとかGALAPAGOSとか、液晶モノにしたほうが幸せになれると思います。カラーだし表示も速いしアニメーションするし操作性もいいし。
ぼくはサングラスがないと日中は外にでれないくらいまぶしがりなので、液晶画面で本を読むとかはとてもできないということもあって、電子ペーパーである必要があったのです。
内臓の2GBで大丈夫でSDカードが不要だったり手書き入力が不要だったり、少々大きくて重くてもいいなら、Kindle3のほうがいいかも。
ぼくは手書きがほしかったので、SONY Readerにしました。
ホワイトボードとして常用することになりそうです。
まあ、1年くらいたてば、Reader Storeも充実してるだろうし、もっと使いやすい端末が出るんじゃないかと思います。