D.ノーマン「人を賢くする道具」読んだ

1993年の著作なので、GoogleSkypeTwitter/FacebookiPhone/Androidなどが存在する現在の視点でのノーマンの意見を読みたいなーと思った。
次は「未来のモノのデザイン」を読もうかな。

人を賢くする道具―ソフト・テクノロジーの心理学 (新曜社認知科学選書)

人を賢くする道具―ソフト・テクノロジーの心理学 (新曜社認知科学選書)

メモ

p.42

「人生の質というものは、何よりも仕事をどう体験するか、他人とどのような関係をもつかという二つの要素に依っているのである」とチクセントミハイは言う。


p.64

良い表現とは、出来事の本質を捉え、それ以外を意図的に省いている。


p.154

グルディンの法則-仕事をする人と利益を得る人が違う場合には、そのテクノロジーは最初からうまくいかない


p.251

客にとって最も簡単に取り出せて最も使いやすい形にして情報を提供する会社が、大きなシェアを占めることになるだろう。その情報はその会社に都合よく提供されたものなのだが。

Googleのことか!


p.252

「プライバシーの苛立ち」と呼ぶものについて書いたポール・サッフォは次のように指摘している。
〜(きしだ略)〜 マーケティング産業の非公式なモットー「われわれはあなたの母親より、ずっとあなたを知っている」

確かに、うちの母親より、GoogleさんやAmazonさんのほうがぼくの嗜好を知っているはず。


p.261

予測に失敗するということは、実は、全体の絵、特にその事業の人間的、社会的側面を考え抜くことに失敗したということを意味しているのである。


p.276

ジョン・シーリー・ブラウンが指摘したことだが、文化を束ねる役を担うものの一つに、皆が同じ新聞を読み、同じ番組を見るということがある。


p.282

このようなものが発展すると、裕福で高い教育を受けた人と貧しくてあまり教育を受けていない人とのギャップが増大する危険がある。

ここで「このようなもの」は「大容量の通信チャネルと高品位の表示装置」


p.313

人間中心の見方と機械中心の見方で、人と機械を比較した表


p.352

体験モードは魅力的である。見る人をつかまえて離さず、人を楽しい気持ちに引き込み、時の経つのを忘れさせ、努力もいらない。

ここではテレビのことを述べてるけど、Twitterのタイムライン眺めるのにとてもあてはまる。Twitterのほうが、自分の投稿への反応すら労せず得られて、魅力的すぎる。やばい。