「Javaエンジニア養成読本」養成読本

Javaエンジニア養成読本」でてます。

Javaエンジニア養成読本 [現場で役立つ最新知識、満載!] (Software Design plus)

Javaエンジニア養成読本 [現場で役立つ最新知識、満載!] (Software Design plus)

すでにもうみんな買って読んでると思うので、内容についてはここで書くまでもないと思います。
内容については、他の著者のエントリや
Javaエンジニア養成読本が出ます! - Challenge Java EE !
「Javaエンジニア養成読本」が出るのです - 日々常々
Javaエンジニア養成読本が発売されました!! - bitter_foxの日記
読んだ人の書評などで。
L'eclat des jours(2014-11-11)
「Javaエンジニア養成読本」読んだ ― 裏紙
Javaエンジニア養成読本 巻頭記事 / 特集1 を読んだ - Mitsuyuki.Shiiba


なので、ここではこの本がどんな感じでできあがったかという話を。


最初はJavaの入門記事をということでお話をいただいたのですけど、ちょっといろいろ余裕がなかったので、だれか他の人に書いてもらって、ぼくは簡単に「はじめに」みたいなものを書くということになりました。
んで、すでに伊賀さんの執筆は決まってて、あと4〜5人くらい書く人を集めれないかということに。そのとき浮かんだイメージがあって、そのイメージにあった記事を書けそうな人に声をかけて、そのイメージどおりの本ができあがった感じ。
Javaの入門書をとりあえず終わらせた人が対象なんだけど、はばひろく次の本にすすむ指針になれるようにテーマを選んでます。それで、Javaの基礎、Java8、Java EEと、あとはツール系、って感じだと思って、そうするとまあ、おねがいしたい人は自明に決まって、という。


それから、だいたいの構成をみんなで出して、こういうのが欲しいとか伝えて、調整して。とくに菊田さんのJava EEのところは、何回か構成を変えてもらったりしたので、結構大変だったと思います。
まあそんなわけで、Java EEがちょっと内容的に薄いとか全体の構成で悪いところがあれば、それはぼくのせいですね。一冊でJavaの全体がみわたせることを狙っていて、ただ執筆時間は限られてて。そうするとartonさんも書かれてるとおりJava EEはカタログ的にならざるを得ず。それでもページ数はJava EEの章が一番多いです。


で、自分のところは、あまりまとめられてない雑学的なものをちょっと簡単にまとめてみようと思ったわけです。たとえばDukeを知らない人が多いみたいに、古くからやってることには当然の知識を、新しく始めた人がなかなか知る機会がないので。適当に羅列していけばいいかなーと。
ただ、これが大誤算で、ぜんぜん簡単になんか書けないわけです。
例えば、Apache Software Foundationの説明に「1999年」という年代を入れてるわけですが、この5文字を入れるために3時間くらいインターネットをさまよったりしてます。Google訴訟についても書いてるのですが、5月に控訴裁の判決がでてから何も情報がなくて、これが決着なのか、まだ決着がついてないのかわからずにいろいろ調べまくったり。結局、書いてる最中に最高裁に上訴ということになって、「決着がついてない」で確定したんですけど。
そんな感じで、ほとんどの部分で、3行書くために2時間調べものが必要みたいな感じで時間がどんどん吸い取られて、全然「簡単に書く」というわけにはいきませんでした。
人の名前はあんまり出さないようにしていて、というのは、単純に調べ物が増えるというのもあるんですけど、どこまで出してどこまで出さないかという線引きがかなり難しいからです。ということで、ゴスリンとロッド・ジョンソンと高木浩光先生くらいしか名前でてないんじゃないでしょうか。
まあでも、いろいろコンパクトにまとめれたと思います。


ということで、基本的には4月からJava始めたみたいな人が対象なんですが、いままでやってきてる人が現在の知識を得るためにもおすすめです。あと、Javaを本気でやるつもりはないけどDisるための知識が必要という人にも結構おすすめです。