「訳書があるから原書を読む人が増えない」という精神論

@ cocoatomo さんのブログに次のようなことが書いてありました。

「訳書が出続けると, 英語を読まない人が減らない」という指摘もあります

翻訳のススメ ― Elliptium


要するに、訳書がなければ、みんな原書で読むようになるだろうっていう話です。
けど、もし訳書がなければ、その本を読む人が減るだけだと思います。
IDEでプログラムを勉強するとダメな技術者になる。コマンドラインを使うべき」とか「手取り足取り教えてると甘えた職人になる。よい職人になりたければ目で盗め。」みたいな精神論じゃないかと。


もし「訳書があるから原書を読む人が増えない」みたいな指摘で翻訳を躊躇する人がいたら、そんな指摘はほんと有害じゃないかとも思います。


そもそも、Courseraみたいなネット学習サイト、いまはほとんど英語しかないんですけど、だからがんばってみんな英語でやってるかというとそういうことはなくて、ほとんど誰もやってないって状況があるわけで。