小説「天地明察」読んだ

ピザ食ってるときに勧められた「天地明察」を読んだ。すごく面白かった。これはいい小説だー。


江戸の算術と天文と碁の話。初代天文方になる渋川春海と、和算の祖 関孝和が親交を持っていたら、という仮定の話。算術を太陽として、その周りを暦法という大地が周り、そこに囲碁という月が浮かぶというイメージをもった。
算術や天文の精密さのごとく、話の作りが精密で、無駄な文章がなく最初から最後まですべての文が楽しめた。


以前に読んでた和算の本に出ている人物も出てきて、それを読み返すと以前よりも生々しく感じられるようになった。そちらで算木の使い方をおさらいしておくと、小説のほうも光景が浮かびやすくなってよかった。


この小説の問題としては、このあとに読む小説が無駄な文章が多く話のつながりがゆるく見えるようになってしまったというところ。
仕方ないのでもういっかい読み直すか。

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(下) (角川文庫)

天地明察(下) (角川文庫)


和算の本はこれ。

新・和算入門

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