機械学習では対応できない将棋のルール

将棋の羽生さんが、銀を横に動かせるようにすればコンピュータは対応できないということを言ったらしいのですけど、これも学習材料の棋譜がないだけで、どうにかしたら対応できそうです。
それより、本質的に今の機械学習では対応できないんじゃないかなというルールを考えてみました。


まず、最初は通常どおりにコマを並べ、通常通りに動かします。
いずれかの歩が一番上についたら、すべての歩が後ろにひとつ進めるようになります。いずれかの歩が一番下についたら、前の動かし方に戻ります。
いずれかの金が一番上についたら、すべての金がナナメ後ろにひとつ進めるようになります。いずれかの金が一番下についたら、前の動かし方に戻ります。
歩が後ろに動けるとき、金はナナメ後ろには進めません。金がナナメ後ろに動けるとき、歩は後ろには進めません。
通常どおりのコマの動かし方のとき、金が一番下についてもなにも起こりません。
(追記 2016/1/9 15:28)
もうひとつパターンを追加。
香車が一番上まで行ったとき、香車が縦横にいくつでも進むことができる(つまり普通の飛車になる)。そして飛車は横に動けなくなる。このとき歩と金は通常通りの動きになる。香車が一番下まで来たとき前のパターンに戻る。
(追記 2016/1/9 20:12)
このままだと詰みが難しそうなので、王手がかかっているときはパターンは変わらない、というのを追加。


前の動かし方に戻る、というところが大事です。コンセプトとしては、状態を覚えて前の状態に戻るということが必要になるというところです。
そうすると状態が無限になるので、今の機械学習では対応できなくなるだろう、と。
なので、コマの動かし方や切り替えのルールなどはまあどんなものでも構いません。もうひとつパターンがあったほうがいいかも。
どうでしょう?

コンピュータ将棋の進歩 6 -プロ棋士に並ぶ-

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