なんか、毛布の語源がもふもふから来ているというのをみかけて、それ逆じゃねーの?って思って調べたのでメモ
ブランケットのケットに毛布という字をあてたのが、次第に音どおり「もうふ」と読まれるようになったらしい。
例えば宮沢賢治の「水仙月の四日」で「毛布」に「ケット」というルビがふってある。
宮沢賢治 水仙月の四日
夏目漱石「坊ちゃん」にも「毛布」に「けっと」とルビがふってありますね。
夏目漱石 坊っちゃん
なので、作家の個性的な読みというわけでもないことがわかる。
あと、インスタントラーメンなどについてくる「かやく」が「乾燥野菜くずの略」というのもまわってきたけど、「加薬」と書いて、室町時代に薬を飲みやすくする補助薬のことを言ってたのが起源。1800年くらいには味噌汁の具をあらわす言葉として使われているっぽい。
TwitterでいっぱいRTされてる、びっくりするほどよくできた語源は、だいたいTwitter発祥なので注意。
「水仙月の四日」は短編集「注文の多い料理店」に含まれています。
- 作者: 宮沢賢治
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1995/06/22
- メディア: 文庫
- クリック: 78回
- この商品を含むブログ (15件) を見る