ソフトウェア開発の品質と、ソフトウェアの品質は、分けて考えたほうがいいんじゃないか

ふと「ソフトウェア品質のxxx」みたいな文章を見つつ、基本としてはソフトウェアがいかに仕様どおりになっているか確認する話だったので、これってソフトウェア品質じゃなくて、ソフトウェア開発品質だよなーと思った。


実際、ソフトウェア開発の品質と、ソフトウェアの品質には相関はあると思う。とくに1990年代まで、まだITという言葉があまり使われず、OA、つまりオフィスオートメーションがソフトウェアの主な開発対象だったときには、データがちゃんと入ってデータがちゃんと届けられるということが主な処理だったため、ソフトウェア開発の品質と、ソフトウェアの品質はほぼ一致していたと思う。
そういう中で、ソフトウェア品質として、ソフトウェア開発の品質が研究された。
実際、ソフトウェア開発プロセスの基本コンセプトのひとつは、「よいプロセスがよいソフトウェアを作る」ということで、ソフトウェアプロセスの本を見ると必ずといっていいほど、こういった言葉が前書きにある。
ただ、それがちょっと状況が変わった。

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