プログラムはプロセスで組むんじゃない。ひとりひとりの技術者が組むんだ

元ネタは中田英寿がよくいってた
「サッカーはシステムでやるんじゃない。ひとりひとりの選手がやるんだ」
みたいな話なんですけどね。
「1:1で負けていてはシステムは機能しない」とか。


要するに開発を成功させるためにはプロセスをごちゃごちゃいじくるよりプログラマの「フィジカル」の強さを上げることの方が大切なんじゃないかと思うわけです。
アジャイルとかXPとかやわらかいプロセスだと、よりプログラマのフィジカルっていうのが求められると思うんですね。平鍋さんのお話とか聞いてても、同じやり方で成功させるためには「平鍋さんとその仲間たち」レベルの技術者が必要だよなぁとか。


ここでの「フィジカル」っていうのは、デザインパターンとかオブジェクト指向とかリファクタリングとか、そういう「テクニック」ではなくてもっと基本的な力のことで、要するに与えられた処理が間違いなく書けるかどうかっていうことです。
例えばkoichikさんがやっている小船の問題のような処理を書けるかどうか。


ただ、この「フィジカル」のトレーニングっていうのは難しいんですよね。
例えば「EJB3セミナー」だと、参加のための稟議も通りやすいし予算も出やすいとおもうんです。セミナーを行う側もカリキュラムを作りやすい。基本的には仕様書書き下してツールの使い方とコードサンプルを紹介するだけなので。
「フィジカル」のトレーニングのためのカリキュラムって難しいんですよね。何やっていいんだかと。結城さんのプログラマの数学とか羽生さんのすらすらと手が動くようになるSQL書き方ドリルとかは「フィジカル」のトレーニングになる本ですね。
ぼくもそういうのを考えたいのですけど、今はまだその前の段階のことをやっているので、それがちゃんと形になったあとです。


あと組織としてそういう活動ができるのか「フィジカルトレーニング」のようなセミナーで稟議が通って予算がでるかっていうのは、啓蒙活動が必要だと思います。
ただそのためにはほんとに「フィジカル」が足りないのかっていうのがあります。
「フィジカル」は現状で充分だからテクニックとプロセスが必要というという状態なのであれば、「フィジカルトレーニング」をする必要もないので。
ぼくは基本的に世間知らずなので、こんど会ったときに教えてください。 > いろんな人