プログラムを教えて理解されない場合は教える技術の不足

プログラムが組めるとプログラムが教えれると思いがちだけど、教えることは別の技術です。
教えてもなかなか理解してくれないとき、プログラミングに向いてないとさえ言う人もいますが、教える側の教える技術の不足です。

教えることも技術のひとつだと気付けば、教えてもなかなか理解してくれないときに技術の不足であるということにも思い至れると思います。技術の不足であると気付けば、改善もしていけます。
そして教える技術というのは、インストラクショナルデザインという名前で系統だてて整理されています。

たとえばそのまま「インストラクショナルデザイン」など、タイトルにインストラクショナルデザインが含まれた書籍もたくさん出ています。

他にも、タイトルにはインストラクショナルデザインとついてないけどインストラクショナルデザインの本というのもあります。

いちばんやさしい教える技術

いちばんやさしい教える技術

1/7追記 新しい版が出ていると教えてもらいました。現場で教える場合にはこちらがよいそう。
世界一わかりやすい教える技術

どちらの本にも、うまく教えれないなら教えられる側ではなく教える側の問題、というようなことが書いてあります。 「インストラクショナルデザイン」では「学び手は常に正しい」、「いちばんやさしい教え方の技術」では「結果が思わしくないのは、すべて教える側の責任」とあります。
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1/8追記:「学び手は常に正しい」と「お客様は神様」を同列視してるコメントがありますが、そういうことではないということを、どちらの本にも書いてあります。

ということで、教える仕事をするときにはインストラクショナルデザインについて軽く知っておくといいのですけど、とりあえずは教えることも技術のひとつであることを知っておけば、うまく教えれないときに学ぶ側ではなくて教える側の技術不足だと気づけます。それさえ気づければ、ある程度は自力で改善できると思います。

システム開発を受注した側が「客の要求があいまいだしころころ変わる」みたいな文句を言ってることがありますが、要件定義もひとつの技術であることを知ってれば、要件定義の技術が不足しているとわかって改善していけるのと同じです。
話はそれますが、要件定義についてはこのあたり読むといいんじゃないでしょうか。

あと、「いちばんやさしい教え方の技術」には、教える技術は教える仕事をするときだけではなく生活の中でわりと使えるというようなことが書いてあります。
会話の中でものごとを説明する必要がでることも多いと思いますが、そういうときに結構やくに立ちます。

ということで、興味があれば、一度インストラクショナルデザインについて軽く調べてみるといいと思います。