建築では多重下請けでやれてるのに業務システムでだめなのはなぜ?

建築では多重下請けでやれてるのに業務システムでだめなのはなぜ?という質問がブコメであって、似たような話もいくつか見かけたのですが、建築などの施工図面に相当するのはソースコードで、建築現場で多重下請けでやってる作業は、ソフトウェアだと(でも?)ビルドです。なのでソフトウェアでは自動化されています。

もしも業務システムの納品物が、バベッジの階差機関のような歯車を組み合わせた機械式の計算機で、ビル一棟分に歯車をつめこんで組み立てて納品するというようなことになれば、多重下請けで分業してビルドするのが最もよい方法ということになると思います。

追記
「継続的デリバリーのソフトウェア工学」では、「ソフトウェア開発を選んだ私たちがバカでない限り、私たちにとっての製造とは、ビルドボタンのクリックです」とあります。橋梁建設を例に、物理的な製造・生産との違いが説明されています。

追記 2024/8/14 建築でも現場でいろいろ変えるという指摘があるけど、柱の位置を変えたり増減するような構造部分の変更はせず、フィッティングの調整のような感じなんじゃないかと思います。その点では、コンパイル時の最適化に相当するんではないかと。コンパイラの自由度はかなりあって、コンパイラコンパイルオプションによって性能やバイナリサイズに差が出たりしますね。