どうして世界のお金が増えるのか

お金って、何かを買ったとしても、払ったほうと受け取ったほうとで結局プラマイゼロになるから、お金の総量って増えないんじゃないの?とか思ったことがある。
で、いろんな仕組みによってお金の総量は増えるんだけど、その大元はどこだろう?と考えてみた。


ようするに、太陽エネルギーなのですね。
太陽のエネルギーを受けて育った食物で活動して価値をあげる、太陽のエネルギーを利用して価値をあげる。
植物は太陽のエネルギーを炭素として固定します。動物はそれを食べます。石油も元をたどればそういった動植物からできているので、太陽のエネルギーを固定しているものですね。


そういう太陽のエネルギーによって、いろんな価値を生産してお金の総量が増えていくのです。
そんな感じで、やっぱりお金とエネルギーはマクロで見れば同じにみなせていくのではないかなと思います。

使い捨て紙コップはマグカップより環境にやさしいかもしれない

紙コップは低コストでエネルギーをそれほど使わずに作ることができる一方で、マグカップは製造に高い熱が必要で、つまりはエネルギーが必要になるので、ちゃんと長い間使わないと環境にやさしくないという話。
http://jp.makezine.com/blog/2007/04/reusable_vs_disposable_cu.html


いま、ゴミを減らすために水筒を持ち歩いてお茶屋さんでお茶を入れてもらうというサービスが始まっているらしいのですが、わざわざ水筒を買って1年もせずに飽きて使わなくなるくらいなら、ペットボトルの方が環境にやさしい。
ペットボトルは仕事中に飲んで事業ゴミとして捨てれば、ちゃんと燃やしてくれるから環境にもいい。


乱暴な言い方をすれば、モノの値段は作るときの材料と燃料に比例するから、お金がかかるものほど環境にやさしくない。安く作れてよく燃えるモノのほうが、環境にやさしい。
だから、「太陽電池はコストが問題」というのは、作るのに省エネ分以上のエネルギーが必要ということをあらわしてたりする。プリウスも、普通の車より高いということは普通の車よりも作るのにエネルギーや材料が必要になってるということになる。

プリウスや太陽電池は製造時の環境コストを回収できる?

プリウスは、トヨタによると普通のガソリン車に比べて製造時でも環境負荷が小さいらしい。
toyota.jp プリウス > 環境仕様


で、はっきりいってそんなことありえないので、なんかおかしいと思ったら、ハイブリッド関連が計算に含まれていないとか。Assyでデンソーあたりから購入してるから含めてないとかかな。それが本当だとしたら、かなり意味ない。
とりあえず、どこかのブログには2万キロ走ったらトントン、ということが書いてあった。
トヨタ・プリウス - Wikipedia
追記:プリウスのサイトのグラフはLCAだから走行時も入ってますね。製造時は確かにガソリン車より負荷が高い


khwarizmiさんの書かれてる、太陽電池がペイするのに2.4年というのは川崎重工のサイトにもありました。
太陽光発電システム(ソーラー発電システム)のよくある質問


でも、一方でこんな指摘も。

従って、上記のようにペイバックタイムは20年以上となる。しかし一般的に報道などされる例では2、3年となっているが、それは「作るときのエネルギー」をかなり限定しているか、あるいは高額な補助金をもらった例を示している場合が多い。

http://www.numse.nagoya-u.ac.jp/F1/proftakeda/kankyou/kankyounoronten/taiyoukou.htm

まあ環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)という本を書かれてる武田先生のとこなので、数字は極端に計算してるかも。でも「太陽電池に甘く計算」ということだけど。一応、割り引いて考えたほうがよさそう。


飛行機で読んでた環境の本というのは、この「環境問題は〜」で、すごく面白かったのですが、計算して出したという数値はちょっと突っ込みどころあるなという感じでした。
別の本ですが、こういう突っ込みされてます。
http://www.kankyoshimin.org/jp/library/takeda/takeda3.html


環境に関しては、企業や自治体のいうことはとりあえず信用できないし、そこに突っ込んでる読み易い文章は極端だし、なかなか難しいです。