最近、機械学習や組み合わせ最適化なんかに特化した専用チップが話題になることが増えてます。そうなると、その専用チップがどのような性能なのかが気になりますが、チップごとに目的が違うのでなかなか比較することが難しい。
そんなときに生まれたのが、この新しい単位、1ムーアです。
1ムーアは、電力あたりの性能に対して使われる単位です。専用回路と同じ機能をもったプログラムをCPUやGPUを使って実装したとき、ムーアの法則的に何世代あればその専用回路と同じ電力効率が得られるか、ということをあらわします。
例えば、GoogleのTensorFlowチップでは、1ワットあたりのパフォーマンスがムーアの法則にして3世代分の進歩だと言っているので、これは3ムーアです。
グーグル、機械学習向け独自チップ「TPU」の成果説明:「ムーアの法則3世代相当の技術革新」 - CNET Japan
と、まあ、単位とまでなるかどうかは知らないけど、ムーアの法則をこのようにマーケティングに使えるというのは驚きで、今後はこのように、専用チップの記事にはムーアの法則で何世代分の電力効率かというのがついてくるんじゃないかなと思います。
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