ブログは思考の叩き台

前のブログで、「適当に言ってるだけ」「分析がちょっと雑」というコメントがついていた。

でも物事を適当じゃなく言ったり雑ではない分析をするには、最初に適当に言ってみることや、雑な分析を出してみることが大切だと思う。

まず、人に読ませる前提で書き下ろすことが思考の整理につながる。
そして、具体的に思考を形にすることで、それに対するフィードバックが得られる。
「くだらない」というコメントが付くことでも、「このテーマに期待している人がいる」ということがわかる。そうすると、もう少しちゃんと考えてみるか、ということにもつながる。

そうやって、思考というのはフィードバックを得ることでどんどん形が作られていく。
自分だけではなく、他の人もこのエントリを見て何か別の意見を書くかもしれない。コメントもそういった意見のひとつだし、そこから考えを広げていく人がいるかもしれない。
思いついたけど詳細は他の人に考えてもらいたいような内容を書いておくと、興味をもった誰かが、自分が書くよりもすばらしい記事を書いたりする。

幸い、技術系のブログでは否定的な意見にしても ちゃんと記事の内容をふまえたものばかりで、個人攻撃のようなコメントがつくことはないので、ブログを書くことのデメリットはほとんどない。
ということで、考えたことを公開することは、自分やその周辺の思考の向上につながるので、適当でも雑でも内容がないようなものでも出していくのがいいんじゃなかろうか。

ところで、この本には、人の脳はだれかに向けて言葉を考えるときに より活性化するというようなことが書かれています。
次のように、推論=思考は社会的にやるべきという話がいろいろな視点でまとめられてて面白いです。

人間は、 他人に自分の考えを納得させたり、他人から騙されたりしないように進化しました。言い換えると、推論は社会的な活動であり、そのように行われるべきなのです。