有名人の訃報が続くのは、いまの85歳世代からテレビの時代がはじまったからでは

のび太」の声優を長くつとめた小原乃梨子さんが7/12に亡くなったことが23日に発表され、今日29日には「花沢さん」や ちびまる子「山田くん」の山本圭子さんが4/18に死去してたことが発表された。
毎日のように有名人の訃報が続くので、これは何かあるのではないかと陰謀めいたことを考えたくなりますが、85歳世代くらいから有名人が増えたからではないかと思います。

特に今年は、「峰不二子」の増山江威子さん、「パーマン」「あさりちゃん」の三輪勝恵さんなど、定番アニメのキャラクタをつくってきた声優の訃報が目立ちます。

これは、本格的なテレビアニメ「鉄腕アトム」が1963年で、1965年に「鉄人28号」や「オバケのQ太郎」といったカラーアニメが始まり、こういったテレビアニメの時代が始まった時期に、例えば1965年であれば小原さんが30歳、山本さんが25歳で、ラジオドラマや海外ドラマの吹き替えをやっていたそのあたりの世代の声優のところにアニメ声優の仕事が来てその比重が増えていったのではないかと考えられます。

アニメ声優以外でも訃報が増えていますが、このように1965年あたりにテレビが広まり始め、そこに出演する人も増え始め、新しいメディアでは舞台などで忙しいベテランではなく20代の人が多く入るようになったと考えると、いまの85歳くらいが最初からテレビ業界にかかわった世代なんじゃないかなという気がします。

つまり、テレビ業界初代が亡くなり始めた、と。

それ以降は有名人はどんどん増えるので、これからはもっと訃報が増えていくんではないかと思います。

たとえばタレント名鑑のページ数をみると、1970年の創刊時に310ページだったものが2002年には1048ページまで増えてます。載ってる人数はそれ以上に増えていると思うのですけど、1990年からの伸びも気になります。また、2002年以降はページ数一定で、これは人数的には減っていっていると思われるので、そのあたりからは国民的有名人というのは増えにくくなったのかなと思います。

https://www.vip-times.co.jp/backnumbers/

最新のタレント名鑑では11,000人が載ってるらしいけど、これから60年均等に亡くなるとしても3日に1人は亡くなるわけです。実際には引退した人ははずれて20-30代が多いと思われるので、20年後から毎日亡くなる、というというのはありそうです。

そのため、これからはどんどん有名人の訃報というのは増えていくんじゃないかと思います。1990年に20歳だった人が85歳になるのは2055年くらいなので、そのくらいになると同じグループにいたなどゆかりのある人が同じ日に亡くなるというのも珍しくなくなるんじゃないかと思います。