MDAって銀の弾丸なの?

MDAだけではなく、一旦抽象的なモデルを作ってそこからコードを作りましょうという考え方全般です。
根底には、「今あるモデリング手法が使えないのは技術が未熟なだけで、時間をかければ使えるモデリング手法が必ず完成できる」という前提があるように思えます。
つまり、個別のモデリング手法が銀の弾丸にならないということはわかっているけどモデリングということ自体は銀の弾丸である、と。


ビジネス側のモデリングはある程度可能で、コード側のモデリング(というか図化)はもちろん可能なんですけど、そこをつなぐ抽象的なモデルというのはありえないんじゃないかと思います。
MDAで必要なのはそういう抽象的なモデルであって、コードを図化しただけのモデルを使っても単に入力ツールが適すとエディタからグラフィカルエディタに変わっただけです。もちろんグラフィカルになる効果はそれはそれであるんですけど。


銀の弾丸はない」って言葉、みんな知っててよく使ってるんだけど、それってある手法が使えないことがわかったときに「やっぱり銀の弾丸なんてもんはないんだ」と結果論として使われてるだけな気がします。
新しい手法を考えたとき、新しい手法に触れたとき、やっぱり「銀の弾丸かも」って思います。
手法開発者が、「これこそが銀の弾丸だ」と信じて手法を開発することは必要だし、それを見て「銀の弾丸かも」と期待することも仕方ないと思いますが、一回深呼吸して、「でも銀の弾丸はないんだ」と思い返しておくのも必要だと思います。


もちろん、いま考えられてる手法は、銀の弾丸になりえないとしても、鉛の弾丸にはなりえて、狼男の種類によっては銀の弾丸に近い役割をするものが多いとは思うんですけど。


ちなみにぼくの考え方としては、抽象的なモデルとかいうのやめて、便利で一般的なグラフィカルエディタ作ってよ/作ろうという感じです。抽象化せず図化しただけってやつ。単なるちょ~便利なツール。
もう銀の弾丸とかいらないから、火縄銃じゃなくてマシンガンをぶっぱなしたい。
なんならBB弾でもいいから。そのかわり、地球にやさしいエコなやつ。