21世紀の科学は計算不可能性の科学

20世紀はゲーデル数、チューリングマシンノイマン型コンピュータから爆発的に発達した計算機による計算の科学の時代でした。
計算機の力で、語りうるものに関してどんどん語った時代です。
残されたのは、量子力学一般相対性理論の融合とか、意識の問題とか、宗教の問題とか、ソフトウェアの生産性の問題とか、計算不可能な問題です。
21世紀の科学は、計算不可能性の科学です。語りえぬものを語る時代です。
計算可能な仕事や語りうるものを語ることに関しては、コンピュータに勝つことはできません。人間は、計算不可能な仕事をして語りえぬものを語る必要があります。