いかに「エンジニアといえばWeb系ソフトウェアエンジニア」な雰囲気ができたか

「エンジニアはソフトウェアエンジニアだけじゃない」とか「Web系だけがソフトウェア開発じゃない」という話をよくみかけるけど、なんで「エンジニアといえばWeb系ソフトウェアエンジニア」な雰囲気が発生したのか。

まず、2000年。 ドットコムバブルというのがあり、ネット系企業が上場して株価があがって暴落してつぶれてというのがありました。
けど、そのころ「Web系」という存在がうまれたのですね。インターネットがそれなりに普及して、ブラウザもそれなりに使えるようになって、そこでWeb系のソフトウェア開発でメシを食うというのが始まりました。

次に2005年。Web 2.0ですね。
XMLHttpRequestを使って非同期通信を行ってページ遷移なしでの処理が行われ始めました。
日本でインターネット普及率70%。mixiが始まったりユーザーがネットに何かを投稿するということが生活に入ってきます。
そして、mixiのような、大企業の一部門ではなく、Webサービスを行うための企業が普通に成り立つようになります。

そうしてユーザーがブログなどの発信をする中で、業務について書けるのはパソコンが目の前にあって時間の自由もあるソフトウェアエンジニア、ということになり、ソフトウェア開発系のブログがあふれます。
まだTwitterがないので、短いやりとりをブログ経由で行ったりもしてましたね。

ただ、このころはソフトウェア開発系のブログもイベントも、業務システム系のものが多かったと思います。
ただし、受託での仕事は発信がやりにくいので、SIの元締めになるような企業の製品紹介にからんだもの、比較的自由な会社やフリーランスの人、といった発信が主だったはず。

そして2010年。
GREEとDeNAがソシャゲーで苛烈な競争を行う中で、その競争を支えるためのエンジニアの確保に熱を入れ始めます。
そこから他の企業にも波及して「入社すれば200万円」のような高待遇でエンジニアを獲得する競争も始まります。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/20/news043.html

それまでSIなど「Web系」ではなかった人のWeb系企業への転職も目立ちはじめ、Web系エンジニアの比率も高まります。
また、そういった人材獲得のために、Web系の会社によるイベントや発信も増えます。
個人のブログでの情報発信の推奨も行われます。

そうして、Web系ソフトウェアエンジニアの発信が増える上、業務系でもブログを書いたり登壇したり露出の多い人ほど、だれかから声がかかってWeb系に転職するので、Web系に偏っていくわけですね。

こうして、ネット上では「Web系ソフトウェアエンジニアにあらずばエンジニアにあらず」な雰囲気ができあがったというわけ。