モノを最初に教えるということ

ちょっと例え話をしよう。
たとえばキミの部屋にかわいい女の子が遊びに来たとする。
ドキドキするね。
キミはギターが弾けたりなんかして、もちろん部屋にはギターがある。
実はずっと押入れにしまってたのだけど、今日のためにわざわざ目立つところに置いたことは秘密にしておくよ。
まあ、そんな努力が功を奏して、彼女は
「あ、ギターがある〜。弾いてみた〜い♪」
などと興味を持ったわけだよ。
そのときキミは
「ギターの先祖はリュートという楽器で15世紀には・・・」
と歴史を語ったりせずにまず持たせて見るわな。
「曲が弾きた〜い♪」
と言われたら
「その前にパーツの名前を覚えよう。ここをフレットと言って・・・」
と用語を教え始めたりせず、禁じられた遊びの旋律を教えてあげたりして、そのときちょっと手を触ってみたりなんかして「100万トキメキゲットなにょら〜」と内心叫んでみたりするはずだ。
あろうことか、「ここはフレットっていうんだけど、そんなことはどうでもいいよね」などと口走ったりもする。
「難しくてできな〜い♪」
などと言われても
「やる気のないやつはカエレ!」
などといわずに、左手側を押さえてあげて、右手を弾かせて、なんとなく曲になるところまで続けてあげたりする。
それもこれも、キミのスケベ脳が
「彼女がギターに興味を持ったら、また遊びに来てくれるかも」
などと夢のようなことを考えて、ギターを嫌いにならないように、興味を持たせるように仕向けているからだ。
初めての人には、歴史を知ることよりも、基本となる仕組みを知ることよりも、まず興味を持たせることが大事だと無意識のうちに知ってるからだ。


つまりそういうことだ。
とにかく、ぼくのスケベ脳は
「手っ取り早くウィンドウ出して動くプログラムを作らせなさい」
と言ったのだよ。