NEUTRINOのデータをCeVIOで作ってAIきりたんを歌わせる

NEUTRINOというフリーで使える歌声シンセサイザがあるのですが、データはmusicxmlで与える必要があります。
NEUTRINO -Neural singing synthesizer-

そのMusicXMLデータを作るのにMuseScoreとかが使えるのですけど、結構めんどくさいんで、有料の歌声シンセサイザCeVIOのエディタを使ってデータを作ると便利です。
この動画で手順を説明しています。
www.youtube.com

CeVIOは30日使える体験版も用意されているので、試してみるといいんじゃないでしょうか。
CeVIO Official Web

CeVIOは9/3までちょっと安く買えます。
CeVIO CS7 シリーズ | 新世代の音声合成ソフトウェア【ベクターPCショップ】

データ作成

ということで、これがCeVIOの画面です。
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とりあえず音を並べてみます。ここで、CeVIOはひとつの音に複数の文字をいれても自動で割り振ってくれるのですが、NEUTRINOでは1音につき1文字にする必要があるので注意が必要です。
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CeVIOでは複数の音に一気に歌詞を設定できます。先頭の音でF8を押すとまとめ入力ダイアログが開くので、歌詞を入力して「OK」します。 f:id:nowokay:20200829073154p:plain

そうすると、各音に文字がそれぞれ割り振られました。 f:id:nowokay:20200829073209p:plain

エクスポート

これでデータができたのでMusicXMLで保存します。メニューから「ファイル > エクスポート > MusicXMLの書き出し」を選択します。
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書き出しダイアログでソング1にチェックをいれておきます。保存フォルダにはNEUTRINOを解凍したフォルダの下のscore\musicxmlを指定します。
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ソング名をファイル名とした拡張子xmlのファイルができているはずです。
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これを適当な名前に変更します。拡張子はmusicxmlにしておく必要があります。ここでは「konna.musicxml」にしています。
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歌声合成

それではNEUTRINOで歌声を作成します。 Run.batファイルを編集します。6行目くらいにBASENAMEの設定があるので、ここに先ほどのファイル名を拡張子なしで書いておきます。

@echo off
setlocal enabledelayedexpansion
cd /d %~dp0

: Project settings
set BASENAME=konna
set NumThreads=3

: musicXML_to_label.exe
set SUFFIX=musicxml

: NEUTRINO.exe
set ModelDir=KIRITAN
set StyleShift=0

: WORLD.exe
(略)

ちなみに、SUFFIXをxmlにしておけば、拡張子xmlのままで歌声合成できます。
あと、ModelDirをYOKOにすると謡子に歌わせることができます。デフォルトではKIRITANになっているので東北きりたんが歌います。

Run.batを編集したらファイルをダブルクリックするかコマンドプロンプトでRunとして実行します。
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outputフォルダに音声ファイルができています。 f:id:nowokay:20200829074120p:plain