イヤフォンで難聴、異例の警告CM

id:makotanとこから。


電車で音漏れがひどい人を見ると、「かわいそうに」と思ってしまいます。
音を伝えるために必要な細胞に有毛細胞というのがあるのですが、大きな音で死んでしまった有毛細胞は、再生しません。
一時的な騒音であれば有毛細胞は疲れるだけですが、騒音が続くと死んでしまって復活しないのです。
騒音によるダメージは、蓄積されていきます。気をつけてください。


実際には、ミュージシャンみたいに四六時中騒音にさらされてない限り、このダメージですぐに難聴になることは少ないのですが、問題は、加齢による難聴が早くひどくなることです。


もうひとつ、注意しないといけないのが、騒音の中で作業をするときにヘッドフォンでの音楽で騒音を消す場合です。
このとき、耳は騒音を感じなくなっていますが、この騒音のエネルギーも確実に耳に届いています。そして、騒音を消すための音楽は、数デシベル大きな音でなってるはずです。
ここで、数デシベルというのが曲者で、デシベルというのは10デシベル上がると音響エネルギーはちょうど10倍になっています。3デシベルあがるとだいたい音響エネルギーは2倍です。簡単に言えば、だれかが歌を歌ってる人がいたときに同じ大きさの声でもうひとり歌う人が増えたら3デシベル音量があがります。




そこで、想像するとわかると思いますが、音響エネルギーが2倍になっても大して音量は大きくなったと感じません。音量が大きくなったと感じるときには、実際の音響エネルギーは数倍になっています。
騒音を消すために音楽を聴くとすると、エネルギーの量としてはかなりの量が必要になります。
騒音を消す場合には無意識で大きな音量にしてしまいがちです。そのときの音響エネルギーは思ったより大きなものになっています。気をつけてください。